酒蔵訪問 〜吉野酒造 様〜

2024年2月10日、都内のレストランでソムリエを務める方の紹介で、
千葉県勝浦市に酒蔵を構える吉野酒造を訪問・見学、そして同社のブランドである『腰古井』
数ある中の5種、大吟醸・純米大吟醸・梅酒・ゆず酒・にごり酒を試飲させていただきました。

吉野酒造様


同社は200年に渡り、手作りの日本酒を作っています。
建物は有形文化財になっており、昔から大事に守られている酒蔵です。
この建物を守るための改修工事も、巨額な費用が掛かるとお聞きしましたが、
なんとか美味しいお酒を皆様に届けたいという一心で頑張っていらっしゃるとのことです。

まず試飲の感想からお伝えしますと、私 (Yuichi) は、大吟醸酒を最初に飲みましたが、
非常に香りが良く、喉越しさっぱりで、かつ後味も残らない上にクセがないと感じました。
また、普段お酒が苦手な人 (Marin) が飲んでみたところ、飲み比べていくうちに、
香りであったり、後味・喉越しなどを話すようになり『こっちの方が好きです。』
と言える位までになりました。

つまり何が言いたいのかというと、その位美味しいお酒なのです。

こちらのお酒は、ANAのファーストクラスで提供されていたもので、
令和4酒造年度 南部杜氏自醸清酒鑑評会『優等賞』他何度も受賞しているものです。


次に試飲したものは純米大吟醸で、
こちらも令和2年 東京国税局酒類鑑評会 清酒純米吟醸部門 『優等賞』を受賞している、
JALのファーストクラスにて期間限定で提供されていたものとなります。
飲んだ感想は『ずっしり感』という一言でしょうか。大吟醸ほどの香りはありませんが、
喉越しもよく、しかし後味として純米感をしっかりと感じました。
2人ともこの純米大吟醸を大変気に入り、自宅用にも購入しました。


果実酒である、梅酒やゆず酒も試飲しましたが、別格のように感じました。
それぞれ、果実は、そのまま食用に使うレベルのものを利用しているためか、
ゆずその物を食べているようなインパクトのあるお味でした。梅酒も同様です。
果実を漬け込むお酒も純米大吟醸酒が使われているなど、とても贅沢なお酒です。

見学の最後には、社長さんの粋な計らいで、
期間限定でしか取り扱いの無い、にごり酒もいただきました。
まるで炭酸のようなシュワシュワとする飲み心地は、自然発酵からなるものとのこと。
とても美味しく飲みやすいこのお酒ですが、実はアルコールの度数が高いのだそうです。


なぜ、こんなに美味しいのか?

見学しながら説明を聞いていくうちに理解できました。
そこには吉野社長の強い思い3点の『こだわり』がありました。

まず、要となる『お水』です。
井戸水ではなく、この土地の蔵の前の小高くなった丘から自然と湧いてくる湧水が使われています。
こちらのお水もいただきましたが、軟水でとても飲みやすいものでした。

そして、お酒といえばお米、この精米も『自社精米』を行っています。
急いで精米するのではなく、ゆっくり、じっくり丁寧に精米するのがこだわりだそう。
時間は掛かるが、その方が粒が割れたりせずに、美味しいものになるのだそうです。
今や、自社精米の工場はほとんど無くなってしまったようですが、
吉野酒造では、美味しさを守る為に今でも続けられているのだそうです。

また『添加物は一切使用していない』というのも、社長の前職が添加物メーカーで、
よく知っているからこそのこだわりなのです。そのこだわりの原材料で作るからこその、
美味しいお酒だということが今回の見学を通してわかりました。

吉野酒造の社長様、この度は貴重なお時間を頂戴しご説明いただき、
また見学をさせていただきまして、誠にありがとうございました。
この場をお借りして御礼申し上げます。

弊社MY Ho’okipaは、これからも日本の伝統を守り頑張る企業様を応援して参ります。

吉野酒造様のホームページはこちらです。