越銘醸株式会社 訪問記

2024年7月27日 

夏期は酒造り自体は行われておらず、かつ、この日は土曜日でお休みの日にも関わらず、社長様のご厚意により見学させていただくことができました。

実はこの日、地元山岳会の方からのご紹介により、アジア山岳連盟創立30周年記念にあたり開催される高頭祭(*)にて、海外から参加されるゲストの方々への通訳のお手伝いをする機会を頂いた為、こちらの酒蔵様への訪問が実現したのです。

(*)高頭祭
日本山岳会創立メンバーで第二代日本山岳会会長を務められた、高頭仁兵衛翁の遺徳を偲び、毎年開催されています。また「山の日」制定以降後は、その記念事業として山の恩恵に感謝し、登山文化の啓蒙と安全登山の普及を図っているものです。

1787年3月4日、約220年前に起きた火災により酒蔵一帯が消失し、当時あった山城屋、山家屋(やまがや)の酒蔵が焼けてしまいましたが、酒造りの必要性から大急ぎで建て直されました。そして、この2つの酒蔵が合併したことにより、現在の越銘醸株式会社が誕生したのです。

こちらの蔵は、新潟県長岡市栃尾という福島県会津との県境にそびえる、守門岳を源とする刈谷田川の上流、冬は積雪2メートルから3メートルという豪雪地帯にもなる、四方を山に囲まれた盆地にあります。

今回は、3種類のお酒を試飲させて頂きました。



1本目は「山城屋 ファーストクラス」
「山城屋レギュラーシリーズを代表する一本です。柔らかさと鋭利さが共存する矛盾に満ちた世界を体感できます。絶妙なバランスを有するとともに、口内を縦横無尽に駆け巡り、料理との調和に向かって猛進する性質をもちます。 」- 越銘醸オフィシャルページからの引用

こちらを最初に試飲しましたが、口の中でピリッと辛口かな?と感じるような呑み口で、和食や特にお刺身によく合いそうだと感じました。香りも、あっ日本酒!というものでした。

2本目は「山城屋 スペシャルクラス」
こちらもオフィシャルページからの引用ですが、「お酒の素となる醪(もろみ)を搾る際、圧をかけずに(無加圧搾り)垂れてきた「中取り」の最も美味しい部分だけを垂れ口から採取した、贅沢なお酒です。非常に手間がかかる為、数量限定生産になりますが、お米の甘みと濃厚でキレの良い味わいを同時に体感することが出来る特別な作品です。」

この二本目のものはファーストクラスよりも香りが弱いものの、口にした瞬間に、何かが違うとすぐにわかりました。後味の残る感じや濃厚さを感じると言えば良いのでしょうか、最初のものとはまた違う風味を感じました。

3本目は「山城屋 WABI」
夏期限定のもので、2次発酵を利用したスパーリング酒です。こちらは要冷蔵のため、輸送についても保冷コンテナ等にて輸出されるものになります。今は夏のため、冷蔵庫から出した状態の場合、蓋を開けようとするとシュワシュワッと泡が吹き出てきてしまうため注意が必要になります。

「暑い夜に花火を見ながら飲みたくなる酒」をイメージして設計された、まるで口の中に花火が花開くようなお酒です。高発泡かつスッキリ、キレのある味わいで ”まったく甘くない大人のカルピスソーダ” といった感じです。- 越銘醸株式会社SNSより引用

夏期限定のものを除くこれらのお酒につきましては、海外に向けてご紹介しております。

越銘醸株式会社の公式ホームページはこちらです。
https://koshimeijo.jp/