窪田酒造訪問記 ー 見学と試飲  千葉県野田市

前回の吉野酒造見学に続き、今回も酒蔵を訪問してきました。
こちらの蔵は、前回訪問した吉野酒造様の南房総とは正反対の千葉県北にあります。
創業が明治元年とのことですので、150年ほどの歴史のある蔵となっています。

今回、こちらの蔵では滅多にお目にかかることができない、
製麹室内の見学もさせていただきました。

まず、入室すると壁の木の香りを感じ、サウナに入ったような感覚になります。
もちろん温度は発酵に適するものですが、人間にとっては少し汗ばむような気温です。
こちらで作業される期間は、納豆菌の侵入・増殖を防ぐために納豆を口にしてはいけないそうです。 


こうして麹菌がついたお米が、だんだんと綺麗な粒になっていくのですね。

発酵中のタンク内も見せていただきましたが、近くにいるだけで、
お酒の香りがしているので、匂いを嗅いでいるだけで酔ってしまうのではないかと思うほどでした。
タンクごとにお酒の種類が異なり香りも違いました。面白いものですね。


大吟醸のタンクを覗くと、表面の凸凹が「ぶくぶく」と泡が立つように膨れ上がってきていました。
これが麹が生きている証拠なのです。

タンクからは、お酒のとってもいい香りがしました。



そして、最後は試飲をさせていただきました。

個人的主観にはなりますが、香りを最も感じたのが「勝鹿」のラベルが付いたお酒です。
生原酒の試飲もさせて頂きましたが、生原酒は冷えた状態と、
常温まで上げた状態での飲み味が異なることに気づき驚きました。

窪田社長曰く、お酒によって美味しいと感じる温度帯が違うそうです。
またラベルにおすすめの温度帯が書いてありますので、参考になさると良いと思います。

どれも飲みやすいものでしたが、今回はお土産に生原酒を購入しました。
またさらにこの蔵で人気がある「本みりん」も購入してみましたが、
梅酒のような感覚で口に出来てしまう、すっきりと甘味のあるお味でした。

今後弊社では、窪田酒造様と共に、海外へ良質の地酒を紹介していきます。
窪田酒造の社長様、この度は貴重なお時間を頂戴しご説明いただき、
また試飲もさせていただきまして誠にありがとうございました。
この場をお借りして御礼申し上げます。